事務になるには難しい? 最大4倍採用されやすくなる4つの方法をご紹介!
事務のお仕事で就職するのは意外と大変です。求人数は多いのですが、 厚生労働省 職業別一般職業紹介状況[実数](常用(含パート)) https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/G35-201908.pdf によると、令和元年8月の事務的職業の有効求人倍率は「0.48」と非常に低いです。
事務職志望者が100人いたら、48人しか事務職にはなれません。もちろん、事務にもいろいろあるので、その中でも就職しやすい事務職とそうでないものがあります
そんな中で事務職になる、もしくは続けていくためには、
・工場や研究所の事務職になる(あまり知られていないせいか事務職の中だと今とても人手不足)
工場製造業求人サイト【e仕事】など工場専門サイトで求人を探す
・Excelのマクロを身につけたり、Excel関係(MOS)の資格を取る
⇒ユーキャンや社会人向けのスクールに通って資格を取ったり勉強する(独学でもOK)
・簿記などを取得して経理・会計系の事務になる
⇒こちらもユーキャンや社会人向けのスクールに通って資格を取ったり勉強する(独学でもOK)
・正社員雇用の事務派遣で仕事を探し、派遣先に転籍する
工場製造業求人サイト【e仕事】など工場専門サイトで求人を探す
などの方法があります。
私はデータ分析という名の工場事務と営業所の事務しか経験したことはありません。しかもほんの数か月だけ。
しかし、少しだけ人材派遣の営業部にいたため工場の事務や重宝される事務職の先輩などを見てきました。
そんなわけで、事務のお仕事のことを書いていきます。
普通の事務と比べて4倍なりやすい! 工場で生産関連事務
令和元年8月の生産関連事務の有効求人倍率は2.07でした。平均が1.44なのでとても高いですね。普通のお仕事と比べてとても就職しやすいです! 事務的職業全体だと0.48なので、4倍ぐらいなりやすいです!
生産関連事務になりたい人が一人いたら、約2件の求人案件がある状態です。夢みたいですね!
工場だからと言って実際に何かを作ったり、専門的なことをするわけではありません。
工場や研究所であれば在庫・資材をExcelなどで管理します。
建設会社などであれば、各地の現場にいる社員の方々の事務補助や資材、各種工具などの管理、法律などで必要となる施工関係の書類の管理などになります。
事務ということもあってExcelはたいてい必要になります。
今月どの商品の在庫がどれくらいあるのか、出荷予定がどれくらいなのか、などをExcelなどで管理しています。
他にも請求書や明細書、社員の工数管理、それにまつわる事務作業がお仕事になります。
事務職に分類されるだけあって、一般的な事務と大きくは変わらないですね。
ただし、生産関連事務は探すのが大変です。おそらく有効求人倍率が高いのも、見つけづらいからだと思います。
一般事務で求人を出すことも多くないですし、事務を探す人も工場や生産関係では検索しない人が多いと思います。
検索する際は、「工場事務」や「事務補助」などで検索するか、工場や生産関係の求人数が多いサイトで探すのが良いかもしれません。
工場製造業求人サイト【e仕事】など工場や研究所の求人を多く取り扱っているサイトを利用すると見つけやすいです。 リクナビやマイナビなど有名どころでも 多く取り扱っているので、いろんなサイトを根気よく探してみるといいかもしれません。
もはやどんな仕事でも重宝される!? 事務職でマクロを身につけたり、Excel関係(MOS)の資格を取る
事務のお仕事でほぼ必要になるのがExcelのスキルですね。もちろん、来客対応や電話対応など幅広いスキルが必要になるのが事務ですが、Excelができないと事務以外のオフィスワークでも採用されにくいのが現実です。
逆にExcelが使えるとそれだけ採用されやすくなります。Excelのスキルをアピールするためには「MOS( マイクロソフト オフィス スペシャリスト )」と「Excelマクロ」の2つが効果的です。通信講座や社会人スクールなどに行った方が確実ですが、どちらも独学で勉強できます。
本屋さんに行けばたくさん参考書が売られていますし、最近は本を買わなくてもYoutubeやインターネットで勉強できるようになってますし、スマホアプリを使えば無料で練習問題も勉強できてしまう時代です。独学で頑張れる人にはこちらの方がお勧めです。
一応、マイクロソフト公式サイトによると、MOSとは、
エクセルやワードなどのマイクロソフト オフィス製品の利用スキルを証明できる資格です
MOSとは|MOS公式サイト https://mos.odyssey-com.co.jp/about/
となっています。
また、
社会人に必須の資格のため、就職・転職時をはしめ、社内でのパソコンスキルのアピールに効果的です。また、多数の企業にて、社員教育として導入されています。
MOSとは|MOS公式サイト https://mos.odyssey-com.co.jp/about/
と公式サイトに書いてある通り、知名度もそこそこあるので、この資格を持っていると「事務系の仕事ができる人」と採用担当の人に思ってもらいやすいです。
ただし「資格は持っているけど仕事で実際に使ったことはない」となるとちょっと話は別になります。たいてい「実務経験」も評価されるので、なるべく実務でも使えるように、Excelを普段からある程度使っていることも大事です。
同じExcelの中でも重宝されるのが「マクロ」です。Excelでやる作業を自動化するためのプログラミングです。身につけるのは簡単ではないですが、できるととっても便利です。
今までやっていた作業が自動でできるので、普段の業務でも便利です(かくいう私は挫折しましたが……)。
マクロができるようになると事務以外の仕事でも重宝されます。
簿記や会計、経理を勉強して専門性の高い会計事務に
会計事務の有効求人倍率は事務の中だと少し高めの 0.82です(それでも全体から見ると低いですが)。
また、会計の知識や簿記の資格は、Excelスキルと比べて誰もが持っているわけではないこと、どんな会社でも最低限会計や経理ができる人が必要なため、資格を持っている人や、実務経験がある人は重宝されます。
とはいっても、「経理の実務経験なんてないし、資格ももってない……」という人のほうが多いかもしれません。
しかし、簿記の資格は比較的取りやすく、MOSなどと比べると知名度もとても高いです。
簿記3級なら3か月~6か月ほどで取得できます(私は独学でだらだら勉強してたので6か月かかりましたが……)。
簿記2級となるとさらに半年ほど時間がかかりますが、こちらも独学で取得できる内容です。
MOSやExcelのマクロと比べると「どんな仕事にも役立つ!」とはならない(私は簿記3級持ってるのに今全然関係ない仕事してます……)ですが、専門性の高い仕事なので、仕事にも困りにくいです。
こちらも本屋さんに行けばたくさん参考書が売られていますし、本を買わなくてもYoutubeやインターネットで勉強用の動画やコンテンツがありますし、スマホアプリを使えば無料で勉強できます。
大企業も狙える? 正社員雇用の事務派遣で仕事を探し、派遣先に転籍する!
「正社員で採用して派遣する」という派遣をやっている会社があります。「無期雇用派遣」と呼ばれる派遣ですね。
エンジニアや製造職などで多く利用される派遣のスタイルですが、事務でもあります。
あえて正社員で雇用することで、派遣社員のモチベーションを上げたり、長く雇用してスキルの高い人材を育てて派遣することで、会社はより稼げるようになります。
事務の場合は女性が多いです。寿退社や産休で休んだ社員の代わりに派遣会社を利用したり、派遣社員を正社員登用していなくなった人の代わりにすることも多いです。
また、「紹介予定派遣」というのもあり、正社員登用前提で派遣するという契約もあります。派遣という名のお試し期間みたいなものですね。
もちろん、「この人はさすがに採用できないな」と思われてしまったら正社員登用されません。
また、2020年から「無期転換ルール」ができたので一定期間雇用されれれば正社員になることもできます。
「無期転換ルール」や「紹介予定派遣」については様々なサイトで紹介されていますが、正しくない情報も含まれています。
「厚生労働省 無期転換ルール」や「紹介予定派遣 法律」などで検索すればハローワークや、厚生労働省、労基署などで正しい情報を知ることができるので、調べてみると、今後の仕事生活にも役立ちます。
これらの制度や仕組みを利用すれば大企業に正社員の事務職として働くことも可能です。なぜなら、派遣を利用できる会社となると、それなりに大きな企業でないと難しいからです(規模の小さい会社は契約社員から正社員登用のケースも多いです)。
大企業に転籍となれば、それなりに頑張らないとなかなか難しいです。また、大企業といっても、総務や人事部の労務、経理・財務の部署採用になるので、高収入を望むのは難しいです(たいてい派遣されてたときの派遣単価をもとに決めます)。
こちらは「事務 派遣」などで検索すれば結構見つかります。
まとめ
人気でなりにくいといわれている事務職ですが、探せばなりやすい事務職というものも存在しています。一番確実なのは、自分のためにも誰かのためにもスキルを磨いて望む仕事ができるようにすることなのかもしれないですね。
参考文献
厚生労働省 職業別一般職業紹介状況[実数](常用(含パート)) https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/G35-201908.pdf 令和元年10月1日
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