稼げる工場のお仕事ランキング! 社労士や保育士よりも給与が良くて長く働けるお仕事も?
仕事ってたくさんありますが、そんな数ある職種の中でも特に日本が世界に誇れるお仕事が製造職です。「〜工」とか「〜エンジニア」、って呼ばれる人たちですね。 テレビでも製造職の人たちの職人技やかっこいい姿を良く目にしますよね。
職人だけあって、多くの場合、未経験から始めることが多いです。学校で学べるお仕事でもないこともあってか中卒から高学歴まで様々な人がいます。
一番いいのは長く続けられて、それなりに稼げることですね。勤続年数が介護士の2倍(介護士と違って辞めずに長く働くことができる)だったり、国家資格を持っている人と同じぐらい稼げる(社労士と同じぐらい、もしくはそれ以上の給与)お仕事だったりします。
そんな製造職の人たちの年収を、今回は厚生労働省が発表した平成30年度賃金構造基本統計調査からいくつかピックアップしてみました。とは言ってもデータがたくさんあるので、今回は(独断と偏見で)製造業に分類されそうな「〜工」と呼ばれてる技術系の人たちに限定してみました。
意外と稼げる? 日本を支える製造職・圧延伸張工!
1位はまさかの圧延伸張工でした。平均月給35.5万円、ボーナスは年間98.2万円、勤続年数は14.9年でした。
普段いろんなところで使われている鉄板などの鉄を加工するお仕事です。
車などの身近なものだけでなく、ビルなどに使われる大きな鉄板やサビなどに強い特殊な鉄板の加工をする会社もあります。
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「鉄は国家なり」と呼ばれていたぐらい日本にとって製鉄や金属加工は大事なお仕事です。
悲しいことに私は圧延伸張工の方と仕事をする機会がなかったのであまり詳しいことは知らないです……前職でもこのお仕事の求人は担当したことがありませんでした……。
人手不足な職種なので、今なら未経験でも頑張れる人ならなりやすい職種でもあります(頑張るのが大変なんですけどね……)。あまり見かけない職種ではありますが……。
そもそも他の製造系の技術職と同じく学校とかで勉強できるものでもないので、もともと未経験でもなりやすい職種と言えます。
鉄は強い! 2位は製鋼工
2位は製鋼工でした。平均月給は35.3万円、ボーナスは年間97.7万円、勤続年数は14.2年でした。
圧延伸張工と似ているところも多いので詳細はまた別の機会に書きます……。鉄は稼げますね。
ちなみに社労士の平均月収が34万円なので、国家資格持っているよりも稼げるお仕事ということですね。お金だけがすべてではないですが……。
3位は稼げるお仕事の定番! 自動車組立工
3位は自動車組立工でした。平均月給は34万円、ボーナスは年間99万円、勤続年数は11.7年でした。
自動車が一番稼げると思っていましたが、僅差で圧延伸張工と製鋼工に負けてしまいましたね。
計算すると年収500万円ぐらいですね。私が前職で求人を担当していたときはもう少し低めだった気がします……それでも年収400万円ぐらいはありましたが……。
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自動車組立はきついと聞いていましたが、勤続年数が11.7年と少し長めです(全職種平均だと10.4年)。
本当にきつい仕事はみんなすぐ辞めて勤続年数が低くなるので、そこまできつくはないということなのでしょうか。
日産など一部を除き、自動車業界は今人手不足でとても採用されやすい状況です。
ただし、稼げることや車好きの人に人気ということもあってすぐに求人がなくなりがちです。
寮・社宅ありな場合が多くて、高卒・中卒OKなため、応募しやすいというのも良いですね。
興味がある方は、見つけたらなるべく早く応募するのが良いです。
意外なことに自動車整備工より月給もボーナスも高いです(月給は29万円、ボーナスは年間73万円)。車のパーツや部品をいじったりするのに興味があるならこちらの方がお勧めかもしれませんね。
4位は半導体チップ製造工! きつくないけどそれなりに稼げるおいしい仕事
4位は半導体チップ製造工です。平均月収は33.1万円、ボーナスは年間80万円、平均勤続年数は14.8年でした。私もちょっとだけこのお仕事にかかわっていたときがあります。
自動車組立工とかと比べると少しだけ給与が下がりますが、それでも結構稼げるお仕事です。
半導体業界のお仕事の特徴は、ほとんど機械が自動で作ってくれてる(もはや人間の手では作ることができない)ので、機械の簡単な操作と検査やちょっとした事務仕事など、結構楽なお仕事です。昔ほどではないですが、女性もそこそこ多いお仕事です。
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半導体業界は4年ぐらいの周期で好景気と不景気がやってきます。そのことをシリコンサイクルと呼んだりします。この好景気のときはボーナスもたくさん出るので、平均で見ると給与が少し高いように感じられます。
また、半導体業界は競争が激しく、技術や生産にガンガン投資します。当然生産性向上のために工場の製造職にもガンガン給与や正社員登用という形で投資してくれるので、自動車業界よりも工場で働く人のことを考えていてくれてます。
勤続年数の長さにもそれが表れていますね。介護士(福祉施設介護員。平均月収23万円、平均勤続年数7.0年)の倍以上長く働けるお仕事です。
そうそうなくなるお仕事ではないので、長く働けてそれなりに稼げるお仕事がしたい人にとってはよいお仕事かもしれません。
5位は機械修理工! 手に職つければもっと稼げる?
5位は機械修理工でした! 平均月収は31.8万円、年間ボーナスは88.8万円、平均勤続年数は12.7年でした。いわゆるメンテナンスエンジニアですね。こちらは業界によって給与が変わります。
半導体業界や、大型の産業用機械のメンテナンスであればかなり給与はいいです。また、会社によっては地方の工場にメンテナンスで出張にいくこともあります(自分がいた半導体や産業用機械以外のメンテナンス担当のことはあまり知らないです……)。
多くはないですが、海外のお客さんの工場に行ってメンテナンスをすることもあります。メジャーな装置だと現地に営業所があって、そこの社員が担当することがありますが、マイナーな装置や製品を担当すると、結構出張に行くことが多いです。
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工場以外にも、製品によってはお客様の家やビルだったりいろいろです。車などで客先に行くことも多い会社もあるので、運転免許を持ってるとちょっと喜ばれます。
手や体を動かす仕事のほうがいいという人には向いているお仕事です。電気工事士などの資格を取ることで年収がアップしたり、独立することも可能です。
専門的というか、職人的なお仕事なので、手に職つけたいという方にはおすすめです。業界によって必要となる知識や詳しくなる技術は様々です。大型の製品を作る機械なのか、精密な製品をつくる機械なのかだけでも必要な知識は結構違ってきます。
まとめ
職種って色々ありますよね。労働政策研究・研修機構の調査だと2015年の時点で601職種あったそうです。
「クレーン運転工」とか「発電工」とかも年収が高かったのですが、今回は製造業に限定してるので除外しています。また、企業規模が10人以上のデータを参考にしています。平均年齢は職種ごとに異なりますが、だいたい30代〜40代になります。
私も外資系のメーカーに製造関係の職種として派遣されていたことがありましたが、外資は徹底した成果・実力主義なので、中卒で課長のエンジニアや高卒で外車を乗り回す先輩たちがいました(外車は残業代がたくさんでたときに貯めて買ったそうです)。
稼げることや長く働けることだけがすべてではありません。私も実際そこにはこだわらず今のお仕事をしています。とはいってもやはり誰でも給与や長く働けるかどうかは気にすると思います。
こういう統計データなどを見て、自分の将来や今について考えるのもたまにはいいかもしれません。
参考文献
厚生労働省 「平成30年度賃金構造基本統計調査 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額 」 2019年3月29日 https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&cycle=0&toukei=00450091&tstat=000001011429&tclass1=000001113395&tclass2=000001113397&tclass3=000001113405&cycle_facet=tclass1%3Atclass2%3Atclass3&stat_infid=000031683128
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