学歴不問・未経験、第二新卒OKが多い将来安定なメンテナンスエンジニアのお仕事! 転職・就活におすすめ

2019年7月21日

学歴不問・未経験OKで稼げるお仕事って、結構きつい営業が多いですよね。保険とか、不動産営業とか……。

かんぽ生命の不適切営業で保険営業がいかに難しくて大変でつらい仕事なのかが世間に広まりました。

不動産営業は大東建託などが稼げることで有名ですね。他にもさまざまな告発本などでも有名になってしまいましたが……。

第二新卒・未経験・学歴不問などの条件がいくつも重なってしまうとどうしても稼げるお仕事をするのが難しいですよね。

しかし、世の中には学歴や経験がなくともなれるおいしいお仕事も結構あります。なかなか知られていないだけなのです。

そんなわけで、今回はメンテナンスのお仕事をご紹介したいと思います。メンテナンス書いていますが、求人サイトや企業によっては、サービスエンジニアなどと表記されることもあります。

ITなどのソフトウェアの保守・運用のお仕事もあれば、装置などのハードウェアのお仕事もあります。大型装置などになると、多くの人がイメージするものとは違うソフトウェアのお仕事も多いです。

近年急増しているIoTの影響もあって、c言語や組み込み系と呼ばれるプログラミングができる方が市場価値の高いソフトウェアのメンテナンス、サービスエンジニアの技術者であることも多いです。

今回はスマートフォンのアプリやwebサイトなどの保守・運用とは違うメンテナンス・サービスエンジニアのことについて書かせていただきます。

私も工場で働いていたとき、メンテナンスチームとともにお仕事をさせていただいていました。時にはお手伝いさせていただくこともあり、今思えばなかなか貴重な経験をしていたんだなと思っています。

なんで将来安泰なのか、第二新卒・未経験OKで学歴不問なのはなぜなのかについても書いていきます!

メンテナンスってどんなお仕事? 

メンテナンスのお仕事は機械の修理・保全です。IT系の保守・運用のお仕事であれば、システムを修理したり、バグを未然に防ぐようにすることがお仕事です。

  • 故障しないようにするための保全業務(定期メンテナンス)
  • 故障した際の緊急対応
  • ハードウェアやソフトウェアのバージョンアップ対応
  • 顧客への説明や相談対応

の4つに主な業務が分かれます。

特に多いのが事前の保全業務といわれるものです。予備保全とかprevented  maintenance とか言われています。

バージョンアップ対応などはあまりされません。そんなに頻繁にバージョンアップしたり部品などの追加をすることが多くないからです。

また、バージョンアップ対応などは保全業務などと一緒にスケジュールを組んで行うこともあります。

故障などでの緊急対応もあります。ガスや電気などの設備が故障して、修理の人を呼んだことがある方もいらっしゃるでしょう。そのような業務も発生します。

また、業界によって様々なメンテナンス・サービスエンジニア業務があります。

電力会社やガス会社などB to Cの事業を行っている会社でのメンテナンス・修理対応や工場や会社のネットワークや通信・サーバーのメンテナンス、ビルなどの建造物のメンテナンス、工場などで使われる装置のメンテナンスなどになります。

B to c の企業でのメンテナンス・サービスエンジニアの場合、1日の間に数件、家庭のお客様へ訪問し、メンテナンスや修理対応、使用開始の設定・導入などを行います。よく言われる“修理の人”ですね。

ビルや工場、その他の設備のメンテナンスですと、1日に一件、もしくは数日、場合によっては数ヶ月で一件になります。

大型設備や、海外での業務になると、半年ということもあります。

保全業務(定期メンテナンス)って何するの?

具体的には部品の交換や修理、部品がダメになっていないかのチェックです。

工具や測定器具を使います。ホームセンターで売っているようなノギスやレンチなどの工具を使うもこともあれば、特注品の工具や測定器具を使うこともあります。

高い工具は会社から支給されたり共有することがほとんどです。

中には治具と呼ばれる補助器具を使うこともあります。

ソフトウェア関係だとあまり定期メンテナンスのようなものは発生しません。

ログデータなどの蓄積による異常などがないかチェックする程度です。

このあたりは電気やガスなど家庭向けのサービスでも、B to C でも変わらないです。

ルーチンな業務なのでマニュアルや手順などがしっかり揃っていることも多いです。

手順をきっちり守りながら業務を進めていくのが得意なタイプに向いています。

故障時の緊急対応は?

おそらく「メンテナンス」のお仕事の中で一番イメージしやすいのが故障の時の緊急対応だと思います。

電化製品やガス・電気の不具合でメンテナンスの人に修理をお願いしたことがある方も多いと思います。

ざっくり言うとそんな感じで不具合や故障の際に修理しに行くのが主な業務です。

しかし、この業務、経験を積み、担当の装置や設備、使用する工具、測定器具のことをよくわかっていないと勤まりません。

故障した時は、まず何が原因なのかを突き止めなければなりません。

原因がわかればどうすれば直せるのかを考え、実行に移します。

このとき、装置や器具のことをよくわかっていないと修理がうまくいかないどころか、さらにダメにしてしまうこともあるので、臨機応変に課題を解決できる能力と知識・経験がないといけないのです。

なので最初はベテランの先輩と同行して手伝うといった形が多いです。

バージョンアップ対応は?

最も難しい業務がバージョンアップ作業になります。未経験者が一人で担当することはほとんどないでしょう。

最新のバージョンアップは誰もやったことがない作業になるので、ベテランでも難しい作業になります。

開発時にある程度想定してはいても、いざ実装の際に何が起こるのか分からないことが多いからです。

また、数週間後や数ヶ月後にバージョンアップ時の対応が原因の故障などが判明することもあります。

とにかく難易度もリスクも高い業務なので、新人のうちからいきなり任されることはそう多くはないはずです。

私のいた会社では、まずベテランのサービズエンジニアが実際にやってみて、その方が事前に用意されているものに追加でマニュアルを作っていくという形で対応していました。

いきなり新人にバージョンアップ対応などを任せる会社は人手不足なブラック企業と考えてもいいかもしれません。

・顧客への説明や相談対応

メンテナンスサービスをする際、まずは、顧客にどのような状況なのか、どこで不具合や故障が起きているのかヒアリングする必要があります。

そのほかにもどこを修理するのか、どれぐらいの費用・時間がかかるのかを説明することが業務の一つになります。

B to Bの会社で、大型産業用装置・設備などを取り扱っている場合、事前に営業の方がすでに先方の担当者と事前の説明・打ち合わせをしていることもあります。

この場合はあまり話すことはありません、メンテナンス業務の許可や説明、開始や終了、状況報告などをするだけです。

それ以外にも、その場での契約書のやり取りや集金などが発生する会社もあります。

なんで第二新卒・未経験OKで学歴不問なの?

未経験OK・学歴不問な理由としては、なかなかメンテナンスやサービスエンジニアの業務経験を持っている人が少ないこと、そもそも、必要な業務知識や経験を事前に持っている人がかなり少ないからです。

持っている人もいるのですが、そんなに多くはないため、結局どの企業も未経験で採用して育てるしかないというのが実態です。

メンテナンス業務は専門的なことが多いです。工具や測定器具の使い方、装置の材質などの材料の知識、動く原理などの力学の知識、装置によっては、ガスや薬品、電気、放射線などの知識が必要になります。ものによっては、使用されているソフトウェア、プログラミングの知識も必要です。

大学の学部でいうと

  • 機械工学
  • 電子工学
  • 材料力学
  • 流体力学
  • 化学

等になります。

関連する資格ですと

  • 電気工事士
  • 危険物取扱者(甲種・丙種など)
  • 設備保全技能士

等になります。そのほかにも社内や各種団体の資格や特別な研修などがあります。私は一般社団法人日本半導体製造装置協会の安全教育を会社から受けさせてもらいました。

一見すると難しそうに見えますが、これだけの知識や実務経験を持っている方はそうそういません。当然、大学生なら実務経験なしです。

昨今では、理系の大学生は人手不足なので、未経験の人を採用して育てていくというのが一般的です。

ましてや、メンテナンスに必要な業務知識や経験を大学で専門的に教えるということは少ないのでなおさらです。

将来が安定している理由は?

メンテナンス・サービスエンジニアの経験がある人は営業や事務と比べてそう多くないです。なので、人手不足の状態はこれからもしばらく続くでしょう。

装置やサービスを導入購入したお客様に対して数年は故障や修理対応などを行うことがほとんどです。なので、景気が悪くなったからといってすぐにメンテナンス・サービスエンジニア部門をリストラすることは難しいのです。

そのほかにも、近年では、「AIやロボットによって仕事が失われる」とよく言われています。

しかし、メンテナンスの業務をできるロボットが生まれるまでは相当の年数がかかるといわれています。なぜなら、メンテナンス業務は、AIやロボットが得意とする毎回同じ、ルーチンな業務ではないことが多いです。

むしろ、故障の原因によって何をすべきかは変わることが多いです。今のAIやロボットにそこまで対応できる技術はないので、仕事がなくなることは当面ないでしょう。

そして、専門的な技術職だけあって年収もそこまで低くはありません。また、研究職などと違って残業が多く、激務になることも少ないです。

たいてい客先の工場や業務上の都合があるため、朝早くから夜遅くまで、客先で業務をできることは少ないからです。逆に言えば客先に迷惑をかけない時間でうまく仕事を終わらせないといけませんが……。

半導体製造装置のメンテナンスなど、大型の産業用装置や設備だと結構稼げます。フィールドエンジニアと呼ばれることが多いです。会社でいうと東京エレクトロンなどですね。

私の関わっていた会社で外資系の半導体製造装置がありましたが、その会社では、工業高校や普通科の高校を卒業した方々が年収500万円以上、中には1000万円近い年収で勤務していました。

年齢や学歴が関係ないそこそこ実力主義な会社でしたが、学歴がなくても多く稼げる業界でした。

他にも、高校卒業して、工場や設備関係の建設会社などで勤務していらっしゃる方々が電気工事士や設備保全技能士などの資格を持って活躍していることも多かったです。

まとめ

あまり知られてはいませんが、実はおいしいメンテナンス。求人サイトなどで検索するときは「サービスエンジニア」や「フィールドエンジニア」「メンテナンス」「設備保全」などで検索をかけると見つかることが多いです。